24卒の就活が本格化する中、大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する株式会社Synergy Careerは、23卒の就活結果に関するアンケート調査を実施し、273名から回答を得ました。
この記事では、アンケート結果から見えてきた23卒の就活生の傾向について、ご紹介します。
①就活の早期化

就活の早期化は、大学生の間で一般的になりつつあります。
以前は、大学4年生の秋から就活をスタートするのが一般的でしたが、現在では大学3年生から始める学生が多いです。
そのため、学生たちは2年生のうちからインターンシップやOB訪問などを通じて企業研究を進め、自分に合った職種や業界を探し始めます。
さらに、コロナ禍による経済状況の悪化もあって、大学2年生から活動を開始する学生も増えつつあります。
アンケート結果によれば、65%以上の就活生が大学3年生から就活を始め、大学4年生の夏で約60%の就活生が就活を終了しているようです。
②オンライン就活により対面の選考を避けたい
近年、対面の選考を避けたいという傾向がますます顕著になってきています。
アンケート結果によれば、エントリーシートやオンライン面接選考が得意な選考方法として多く選ばれる一方、就活生はグループディスカッションを苦手と感じていることが分かりました。
自宅で行えるオンライン面接は、就活生がリラックスした状態で選考に臨めることができるため、対面での選考に比べてプレッシャーを感じる人も少なくありません。
この傾向は、新型コロナウイルスの影響も大きく、オンライン面接の普及は対面選考を避ける傾向を加速させています。
③ナビサイトの重要性
就職活動は一人だけで進めることは難しく、就活サイトを上手く駆使することが求められます。
最後まで使っていた就活サービスでは、1位ナビサイト79.9%、2位企業評判サイト42.9%、3位逆求人サイト27.8%という結果になりました。
一方で、就活塾や就活カフェといったものは利用されない傾向にありました。
④SNSの必要性

SNSが就活に欠かせないツールであるというイメージがありますが、アンケート調査結果によると、必ずしもそうではないことが分かりました。
最後まで一度も使わなかった就活サービスには、TikTokが57.1%、Instagramが42.5%、Twitterが39.6%という結果が出ています。
しかしSNSを活用することで、就活生は自己アピールの場を広げたり、企業とのつながりを作ることができます。
特に、LinkedInをはじめとするビジネス向けのSNSでは、自己PRや業界・企業に関する情報収集ができるため、就活生にとって有用なツールとなっています。
SNSを駆使することで、自分自身のアピールポイントを明確にし、それを面接選考の場でも伝えることができるようになるかもしれません。
⑤業務内容・勤務地の重要性

アンケートの結果から、就活生たちは仕事内容に高い関心を持っていることが分かりました。
また、勤務地も重要視されていることから、就活生たちは将来の働き方について真剣に考え、自分に合った環境で働きたいという意識があるようです。
まとめ
いかがでしたか。
就活生の傾向を把握し、適切な採用活動を行うことで、企業と学生のマッチングが促進されることを願います。
参考: